Aug 10, 2011

金曜会のことなど

『むかしの仲間』 第16号 1994年秋 斎藤高順
金曜会が創設されてから30年近くにもなるのに、今年の3月に初めて会報が創刊されたのです。
私は、創立会員で学研常務の原正次氏の推薦で会員になりました。
先年他界された武川寛海氏も会員でした。
この会は1業種1名という決まりがあり、従って作曲家の会員は未だに私一人です。
毎週金曜日の夕方、新橋のビアレストラン・ミュンヘンに集まり、生ビールを傾けながら話題を交換し合うのが目的です。
同じ仕事の会員が居ないので、普段知らない話題が多く耳に入り中々楽しみです。
勿論、友人や作曲家仲間をヴィジターとして随時参加して貰う事も出来ます。
私が原さんに勧められたのは、当時私には息子が4人居り、何とか娘が1人欲しいと話したことがキッカケです。
原さんがおっしゃるには、斎藤君は女性ホルモンが不足しているから、女性ホルモンが沢山含有されている生ビールを飲むのが何よりだということだったのです。
金曜会の会員になってから妻が妊娠しました。
また男が生まれたらゴナンです?
ところが何と霊験あらたか、昭和42年の5月、我が家に初めて長女が誕生しました。
本当に原さんには深い感謝の心を捧げます。
その娘は音大でバイオリンを学び、現在は結婚3年目です。
私個人の事だけでも、金曜会に入会してから航空自衛隊中央音楽隊長4年、警視庁音楽隊長10年、その他尚美学園短大教授、聖徳大学講師などを経、その間脳腫瘍の手術を12年前に、副腎腫瘍の手術は6年程前にし、何れも回復して現在はフリーで作曲活動を続けております。
そして特別な場合を除き、毎週金曜会に出席して生ビールを楽しんでおります。
航空音楽隊長の頃作曲初演した組曲『エメラルドの四季』から第2楽章「沖縄の夏」が天皇陛下ご還暦奉祝コンサートのプログラムに加えられ、現在の警視庁音楽隊が現隊長牟田久寿氏の指揮で皇居の新宮殿で演奏される事になったのです。
そして作曲者も招待するとの事で新しい御所に招かれました。
その演奏は平成6年2月21日(月曜日)の午後3時半から御所の大広間で行われました。
曲目は5曲あり、私の曲は終わりから2番目に演奏されました。
そして演奏が終わると、侍従が両陛下に私をご紹介下さいました。
陛下は、私に組曲の内容や作曲した動機などについてのご下問があり、それについてお答えしました。
また皇后様も組曲全曲をお聴きになりたいと仰せられましたので、又これが縁となり警視庁音楽隊により組曲『エメラルドの四季』だけのCDが作られ、両陛下に献上されることになりました。
………以上の事を金曜会で話したところ、ビッグニュースとして常任幹事により取り上げられ、伊藤正昭氏(弁護士)の編集になる「金曜会会報」創刊号(平成6年3月25日発行、以後毎月末に発行されている)に掲載されました。

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