Jan 3, 2017

「秋刀魚の味」新発見

正月、我が家に親族が集まり、皆で「秋刀魚の味」のDVDを観ていた時、あるシーンで意外な発見をしました。これまでに「秋刀魚の味」は何回も観ていましたが、全く気が付きませんでした。

笠智衆や北竜二らが、学生時代の恩師東野英治郎を囲んで宴会を催します。すっかり酔ってしまった東野英治郎を、笠智衆と中村伸郎の二人が家まで送り届けることになります。カメラは路地から通りの方へ向いており、3人を乗せた乗用車が勢いよく走ってくると、やや乱暴に停車しますが、この乗用車が今回の新発見でした。

兄から「このクルマ、昔家にあったセドリックじゃないか?」という発言が飛び出しました。兄はその当時家にあったセドリックのことをよく憶えており、ボディーの側面にあるラインの長さとタイヤの内側が白い点に特徴があったそうです。セドリックの色、年式、それにラインとタイヤの特徴などから、あれは我が家にあったセドリックに間違いないという見解となったのでした。

小津監督には、「彼岸花」では両親の結婚式の引出物だった赤い風呂敷を山本富士子に持たせるなど、さりげなく遊び心を発揮するところがあり、このシーンにも父のクルマを登場させた可能性があります。すると、あの乱暴な運転をしていたのは、もしや父ではないのか?という疑惑も浮上してきます。

その後、父は件のセドリックを長年に亘り愛用しましたが、小津映画の思い出があったためだったのかも知れませんが、真相は定かではありません。今度、当時プロデューサーをなさっていた山内静夫さんに、お会いできたら是非お聞きしてみようと思います。問題のシーンをご覧ください。

Posted in トピックスComments Closed 

関連記事

Translate »