参考資料について

最近、当サイトをご覧になった方や、私どもが企画・開催する小津映画音楽イベントへお越し下さった方から、「斎藤高順回想録」又は「回顧録」のようなものが文章として残されているのですか?というお問い合わせをいただくことがあります。

残念ながら、「斎藤高順回想録」又は「回顧録」のような形として残っている文章はございません。当サイトに掲載している回想録は、父が生前書籍や雑誌のインタビューに答えた文章、本人が書籍等に発表した文章、CD(LP)の解説文、DVD(ビデオ)のインタビュー映像、本人が書き残したメモ等を収集し、時系列に分類・整理して、言い回しや表現方法に多少手を加えて作成したものです。

「斎藤高順回想録」を公開するに際し、母斎藤園子(2013年死去)に記載内容の誤りや誇張した表現等がないかを確認してもらい、さらに斎藤鶴吉(叔父)、根本令二(叔父)ら親戚にも助言をいただきながら、信頼性の高い情報として公表できるように努めました。

小津安二郎作品は、現在も日本のみならず全世界で公開され続けており、多くの方々から高い評価を得ています。一方、小津映画音楽に関しては、これまで注目を集めるような機会は少なく、あまり話題に上ることもありませんでしたが、最近はCMの音楽に起用されたり、新たにCD録音の企画も出始めてきています。

そのような動きの中、作曲家斎藤高順に関心を持ってくださる方が、当サイトへ訪れる機会が多少増えているのかも知れません。「斎藤高順回想録」には、過去に雑誌等へ掲載された父のインタビュー記事を引用している箇所があります。父がインタビューに応じるに際しメモ書きを残しており、まず落書きのような文字をデータ化するところから着手しました。それらが、雑誌等に掲載された記事の内容とほぼ重複していることが分かり、尚かつ雑誌のインタビュー記事の方が分かりやすく、要点も整理されていたので、該当箇所を引用させていただきました。

インタビューのために拙宅を訪れた片山杜秀様、奥田均様、前川道博様には、心より感謝いたします。また、父のインタビュー記事の一部分を引用、又は参考にさせていただきましたことを、どうかご容赦くださいますようお願い申し上げます。以下に、参考とさせていただいた資料を記載いたします。

【参考資料】

  • 「むかしの仲間」誌より 仲間の会(非売品)
  • キネマ旬報 小津と語る 1994年7月7日号 臨時増刊
  • 小津安二郎映画読本 フィルムアート社
  • リブロ・シネマテーク 小津安二郎東京物語 リブロポート
  • 小津安二郎新発見 講談社
  • 小津安二郎・人と仕事 蛮友社
  • 小津安二郎全集 新書館
  • 全日記 小津安二郎 フィルムアート社
  • 蓼科日記 小学館スクウェア
  • 小津安二郎 映画の詩学 青土社
  • 「無」その悠久なるもの 小津安二郎生誕100周年記念記事集
  • 小津安二郎第三集 まほろば(斎藤高順インタビュー映像)(DVD)
  • 現代に甦る小津安二郎の世界(ビデオ)
  • 小津百科(ビデオ)
  • 小津安二郎映画音楽集 オリジナル・サウンドトラック・スコア 日本クラウン(CD)
  • 小津安二郎監督作品 サウンドトラックコレクション バップ(CD)
  • 東京物語・彼岸花・お早よう・秋日和・秋刀魚の味 オリジナル・サウンドトラック 松竹(CD)
  • 動画について

    ①「早春」より定年について語る山村聰と東野英治郎 ②「生きてはみたけれど」よりサイレントのBGM ③「秋刀魚の味」大杉漣によるパロディ映像 ④「青春放課後」小津安二郎初のテレビドラマ主題曲 ⑤「秋刀魚の味~ポルカ」フランス語バージョン ⑥「日本のシネマ」よりプロムナード第1番 ⑦プロムナード第3番 ⑧野に咲くすみれ

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