吾妻三郎 小波初子

1927年10月14日公開。
脚本、ネガ、プリントなし。
懺悔の刃は、小津安二郎第1作目の監督作品である。
1927年(昭和2年)に公開され、小津自身は24歳であった。
晩年、「自作を語る」の中では、次のように述べていた。

「実をいうとね、僕は当時、一日も早く監督になりたいという気持はそんなになかったのですよ。
助監督なら呑気に飲んでいられるが、監督になれば夜も寝ずにコンティニュイティも建てなくちゃなるまいしね。
・・・・・・しかし、周りも何か一本こしらえろという。
作るなら、その前に自分で書いて持っていた「瓦版カチカチ山」という脚本をやりたかったんだが、まあいよいよとなって、この野田さんの本に決まった。
昭和二年の八月に会社から辞令を受取ってね。
『監督ヲ命ズ 但シ時代劇部』
但書がついてるんだ。
当時、時代劇部は現代劇より一段格が下ということだったんだね。
処が辞令を貰ったら蒲田の時代劇部は解散しちゃって、まあ、至って中途半端な位置に立ったわけだな。
この写真を撮りかけの時、召集が来てね。
それで急いで作ったんだが間に合わん。
伊勢の聯隊に入隊して、そのあとファースト・シーンだけは斎藤寅次郎さんが撮ってくれた。
帰って来たら、もう封切りしてた。
電気館で観たんだが、自分の作品のような気がしなかったよ。
だから、はじめての作品だというのに、これは一回しか観ていないんだ。」
(引用:「自作を語る」)

■ストーリー
佐吉は窃盗の罪で投獄された。罪を償い出獄した佐吉は、弟の石松を訪ねた。堅気になる決心をした佐吉だったが、昔の窃盗仲間源七は面白くなかった。

やがて、佐吉は無実の罪で再び捕らわれてしまう。幸い、被害者の女性の証言により、佐吉の無罪が証明された。だが、職を失った佐吉は酒に溺れ、また悪の道へと舞い戻ってしまう。

佐吉と石松の人生は破滅の危機にあった。そして、石松は彼を更正させようとした娘の前で、源七の刃に倒れるのだった。

吾妻三郎・・・佐吉
小川国松・・・石松
河原侃二・・・真鍋藤十郎
野寺正一・・・山城屋庄左衛門
渥美映子・・・お八重
花柳都・・・お辰

動画について

①ブルー・インパルス ②オーバー・ザ・ギャラクシー ③オンリー・ワン・アース ④輝く銀嶺 ⑤東京物語(吹奏楽アレンジ) ⑥彼岸花(吹奏楽アレンジ) ⑦秋刀魚の味(吹奏楽アレンジ)

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