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斎藤高順作曲・映画音楽全作品リスト訂正版公開
以前作成した父高順の映画音楽作品リストを訂正します。
一番大きな修正点は、学研関連の短編映画を追加したことです。
学研の教育映画を、かなり沢山手掛けていたことは承知していましたが、正確な情報がなかったため、これまで学研関連の作品はリストに含めていませんでした。
父が手掛けた映画音楽について、かなり詳しくご存じの方がいらっしゃることを、音楽プロデューサーの外山和彦氏が教えてくださり、外山氏から九州にお住まいの映画ライター上妻祥浩氏を紹介していただきました。
少し前に、上妻氏が詳細に調査してくださったエクセルの一覧表を入手することができ、ようやく学研関連の映画音楽も含めた、より正確な斎藤高順作曲・映画音楽全作品リストの作成に至りました。
父の生誕100周年にあたる今年(2024年)、斎藤高順作曲・映画音楽全作品リストを公開できたことは大変に喜ばしいことで、上妻様と外山様のお二人にはとても感謝しております。
《斎藤高順作曲・映画音楽全作品リスト》
上妻氏の調査によって、学研以外にもいくつか欠落していた作品があったことを知ることができました。
また、次の2作品は上妻氏のリストには含まれておらず、スタッフにも父の名前はないことから、記録間違いであった可能性が高いと思われます。
「銀座旋風児 目撃者は彼奴だ」(日活・昭和35年)、野口博志監督、小林旭主演
「俺の血が騒ぐ」(日活・昭和36年)、山崎徳次郎監督、赤木圭一郎主演
ただ、かなり昔のことで記憶が定かではありませんが、父は昔どなたかの代わりに曲を書いた(ゴーストライター?)ことがあり、クレジットは別な作曲家の名前になっているが、実は自分が書いた…というようなことを父から聞いた覚えがあります。
もしや、「銀座旋風児 目撃者は彼奴だ」と「俺の血が騒ぐ」のことだったのでは?…などと妄想してしまいますが、今となっては真相を知る術はありません。
また、父が亡くなって数日後、生前とても親しかった画家の山田尚時氏が斎藤家を訪れ、一緒にお酒を呑んだことがありました。
今も玄関に飾ってある山田氏の油絵は、当時かなり高額だったらしいのですが、父が誰かのゴーストライターとして曲を書き、想定外の臨時収入が入ったので、山田氏から油絵を購入してくれた…と教えてくださいました。
さらに、その曲は誰もが知っている有名な曲で、事実が世間に知れたらきっと大騒ぎになったと思う、とも仰いました。
それは一体何の曲ですか?と尋ねましたが、これは高順さんとの男の約束で、死ぬまで決して口外できない…とのことで、とうとう聞き出すことはできませんでした。
そんな山田尚時さんも、もうこの世にはいらっしゃいません。