小津と芭蕉|14日の定期演奏会で“オツ”なプログラム

江東青少年吹奏楽団|「東京物語」や「彼岸花」五十六の俳句を組曲に(読売新聞 地域ニュース 江東版)

江東青少年吹奏楽団が十四日、同区住吉二の「ティアラこうとう」で定期演奏会を開く。同区ゆかりの映画監督、小津安二郎氏の作品に使われた音楽や、松尾芭蕉の俳句に曲をつけたオリジナル作品などが披露される。
同楽団は、十二年前まで区立元加賀小で吹奏楽を指導していた戸村明徳教諭(四八)が、転任に当たり結成した。戸村教諭はその後、同区内の白河小などを経て、現在は明治小に勤務しているが、楽団は、元加賀、白河小の児童と卒業生の小学五年から社会人まで約四十人で作っている。
週一回、同区住吉の区児童会館で練習し、毎年一回定期演奏会を行っている。
今年は映画生誕百年に当たるため、演奏会に当たり戸村教諭は、親交があり、小津作品のほとんどの音楽を手がけてきた同区深川出身の作曲家斎藤高順さん(七〇)(世田谷区在住)に、オーケストラ用の映画音楽を吹奏楽用に編曲してもらえないかと依頼。斎藤さんは快く引き受け、「東京物語」「彼岸花」「秋刀魚の味」の映画音楽を同楽団のために編曲した。
さらに、これまで同吹奏楽団のために数多く作曲している作曲家で、宮内庁楽部指揮者の近衛秀健さん(六四)(目黒区在住)に、「芭蕉の俳句に曲を」と頼んだところ、「古池や蛙飛びこむ水の音」など五十六の句からなる組曲「小名木川・芭蕉庵抒情」が出来上がった。
同組曲は今回の演奏会が初演となり、演奏には、同楽団に、区内の大正琴教室のメンバー十八人による大正琴と、同楽団員の父母と区内の合唱団員計約七十人による合唱も加わる。
演奏会を目前にひかえ同楽団と大正琴グループ、合唱グループは、それぞれ独自に練習に励み、先月二十九日に初めて音合わせを行った。戸村さんは「合同の練習時間が少なく、ぶっつけ本番となるが、なんとか成功させたい」と話している。
当日は、このほか、シべリウスの「フィンランディア」なども演奏される。
演奏会は十四日午後一時開場、一時半開演。入場無料。問い合わせは「ティアラこうとう」(3635・5500)へ。

動画について

①ブルー・インパルス ②オーバー・ザ・ギャラクシー ③オンリー・ワン・アース ④輝く銀嶺 ⑤東京物語(吹奏楽アレンジ) ⑥彼岸花(吹奏楽アレンジ) ⑦秋刀魚の味(吹奏楽アレンジ)

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