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1970年代前半に書かれた名作《交響詩4部作》
交響詩4部作とは、「オンリー・ワン・アース」1972年(昭和47年)、「自然への回帰」1973年(昭和48年)、「母なる海」1973年(昭和48年)、「空」1974年(昭和49年)の地球環境をテーマに据えた4作品を指し、いずれも1972年から1974年の間に書かれた作品です。
これらの作品に共通しているのは、タイトルにも含まれている通り地球、自然、海、空といった大いなる存在に対する畏敬と崇拝、そして感謝の心が音楽に表れていることです。時代背景として、1972年(昭和47年)の国連人間環境会議(ストックホルム会議)をきっかけに、世界的に地球環境問題への関心が高まりを見せ始めた頃でした。
様々に変化する大自然の姿を、主題と変奏の手法を用いて絵画的に表現しており、宇宙、地球、生命などをイメージさせる旋律や、雲、雷鳴、嵐、星空などを表すヴァリエーションがあって、晴れわたる青空のようなフィナーレを迎えます。