小津映画音楽ピアノCDリリース

ドイツのProfilレーベルより先行発売されていた小津映画音楽のピアノCD「Tokyo Story」が、いよいよ国内でもリリースされることになりました。今朝(2018年10月23日)、国内盤のサンプルCDがキングインターナショナルから届きました。早速、昨日の朝日新聞夕刊にCDの紹介記事が出ていました。また、CDジャーナル誌11月号のNEW DISK紹介コーナーにも記事が掲載されています。

2015年の秋、カセットテープを発見した時は大変驚きました。確かに父自身によるピアノ演奏に間違いありませんが、指使いがやや怪しく、リズムや強弱にも不安定な箇所があり、かなり晩年に録音したものではないかと思われました。後日、楽譜も全曲分見つけることができましたが、他の楽譜に比べて保存状態が良く、用紙に目立った劣化も見られないところから、こちらも大分晩年になって改めて書かれたもののようです。父は管弦楽曲でも吹奏楽曲でも、最初にピアノで主旋律を作曲してから、各パートへの肉付けを行っていたわけですが、これらの楽譜は初期の段階に書いたものではなく、後年ピアノ曲として新たに作り直した作品であると思います。

父は50代で大病を患い、60代にはほぼ現役を退きましたが、ちょうどその時期、小津安二郎生誕90周年の企画が各方面から持ち上がり、父にも様々な依頼が舞い込みました。父の中に、自分が20代から30代の頃に手掛けた小津映画音楽へ、もう一度向き合ってみようという思いが湧き上がったのかも知れません。

もしかすると、小津安二郎生誕100周年に向けて、密かに小津映画音楽ピアノ作品集の発表を計画していたとも考えられます。実は、小津安二郎生誕100周年にあたる2003年に、もう一つの未発表作品「東京物語」の弦楽五重奏曲が出来上がっていたのです。父は翌2004年に他界しましたが、とうとう「東京物語」の弦楽五重奏曲は陽の目を見ないまま今日に至っています。

一方、小津映画音楽ピアノ作品集は、ようやく今年になって楽譜とCDが発売され、多くの方にその存在を知っていただける段階まで辿り着くことができました。恐らく、小津映画音楽ピアノ作品集も「東京物語」の弦楽五重奏曲とほぼ同時期、つまり最晩年の作品、もしかすると父の遺作と言えるものかも知れません。この貴重な作品群が、これから多くの方に聴いていただける機会を得たことに大変感謝いたします。

sight-and-art.org

動画について

①ブルー・インパルス ②オーバー・ザ・ギャラクシー ③オンリー・ワン・アース ④輝く銀嶺 ⑤東京物語(吹奏楽アレンジ) ⑥彼岸花(吹奏楽アレンジ) ⑦秋刀魚の味(吹奏楽アレンジ)

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