第21回蓼科高原映画祭
第21回小津安二郎記念蓼科高原映画祭(2018年9月22日~30日)へ行って来ました。今年は、夏の小津会でサイトウ・メモリアルアンサンブルの音源を使用していただく件で、茅野市役所の方と何度かメールのやり取りを行いましたが、映画祭へ参加する話は特にしませんでした。
今年は、台風の影響で天候不順な状態が続いていたため、映画祭へ行くべきか否か迷っていました。長野県白馬村在住の松澤美也子さんは、父方の親類ですが小津亜紀子さんの古い友人でもあり、蓼科高原映画祭へは毎年行かれているそうで、今年も現地で小津亜紀子さんと合流するとのことでした。それならば、私もご一緒させていただこうということになり、急遽蓼科高原映画祭へ行ってみることにしました。
29日は朝から小雨がぱらついていましたが、私と妹の景子、夫の貴司くん、アコーディオン担当の増井裕子さんの4名で蓼科高原へと向かいました。中央高速自動車道は比較的空いていましたが、大型台風が接近してくる中、暗雲立ち込める長野方面へとクルマを走らせました。
今回の主な目的は、小津映画音楽ピアノCDリリースの告知とチラシの配布、それから小津映画音楽ピアノ譜と斎藤高順直筆「東京物語」のスコアをパネルにしたものを寄贈することでした。お昼少し前には無事到着し、ロビーで映画祭実行委員の方ともお会いでき、早速チラシや楽譜、パネル等をお渡しすることができました。
その後、小津亜紀子さんたちにご挨拶し、「東京物語」の4K版を鑑賞することになりましたが、何しろ外は大雨ですから、映画を観た後は茅野市民館から一歩も外へ出られず、茅野駅ビルの中を色々見て回ったりして時間を費やしました。実は、映画祭実行委員の方のご配慮により、夕方から行われる懇親会へ参加できることになったので、それまで時間を持て余していたのです。
懇親会はかなり盛り上がるという噂は聞いていましたが、実際に参加してみて噂は本当だったと実感しました。会場には、短編映画の監督やスタッフ、若手俳優らが入り乱れ、その中には上映作品に出演した俳優の光石研さん、中原丈雄さん、上條恒彦さんらの姿もありました。多くの映画関係者や映画祭スタッフの方々と共に、大いに飲み語り合うことができました。こういう機会は滅多にないので、蓼科高原映画祭に来られたら、是非とも懇親会へ参加してみることをお勧めします。少しだけ勇気が要りますが、きっと素晴らしい体験になると思います。