第22回蓼科高原映画祭を振り返って

今回の映画祭は天候にも恵まれ、台風の影響をモロに受けた昨年と比べて来場者数は倍増したと聞いています。コンサート当日は、午前7時前には東京を出発し、予定よりおよそ1時間前(10時頃)には会場の茅野市民館へ到着しました。準備に十分な時間が取れるつもりでいましたが、楽器とステージ衣装他の搬入や控室の割当て等を行っていると、すぐにオープニングセレモニー準備のため、私は別室へ招集されました。

他のメンバーは、コンサートホールで舞台担当のスタッフと打ち合わせに入った後、予定通りリハーサルを開始しました。私は12時からのオープニングセレモニー終了後、コンサートホールへ戻ってメンバーと合流し、ステージでPCの動作確認などを行ってから、13時近くになってようやく休憩時間が取れました。

休憩後は、ロビートークの打ち合わせに入り、それから舞台担当スタッフの要望により、最初から最後まで通しで実演することになりました。しかし、15時の開場前にロビートークが30分ほどあるため、演奏はイントロ部分のみとし、ざっと通しで実演しましたが、およそ60分もかかってしまい、ロビートーク開始時刻ギリギリでした。

大急ぎでロビートークの会場へ向かいましたが、人がほとんど集まっておらず拍子抜けしました(苦笑)。徐々に人が集まってきましたが、どうもスタッフの人たちの姿ばかりが目に付きました。事前に色々と準備は行ってきたつもりでしたが、集客は本当に難しいものです…。

司会の方にリードしていただき、適当なことを喋ってどうにか30分間のロビートークを乗り切り、急いでコンサートホールへ戻りました。そして、開場から開演までの30分間は控室で過ごしましたが、控室から客席の様子がモニターを通して確認できるようになっていました。

それにしても、モニターに映る客席はいつまで経ってもガラガラで、一体どうなってるのか?という寒い状態でした…(汗)。あまりにもガラガラなので、心配になってスタッフに状況を確認しに行ったところ、「彼岸花」上映後の山本富士子さんのトークショーが想定外に延びており、このままでは我々のコンサート開演時刻まで食い込みそうとのことでした。

取り敢えず、開演を5分ほど遅らせましたが、相変わらず客席はガラガラで、テンションが下がりそうな雰囲気でしたが、とにかく全力で成し遂げようと気を取り直して、コンサートをスタートしました。

山本富士子さんのトークショー終了後、大勢のお客様がコンサートホールへ駆け付けてくださいましたが、ここで思いがけないアクシデントが発生しました。多くの方は我々のコンサートを無料で観られるものと思っていたようでしたが、それはフリーパスをお持ちの方に限った話で、それ以外のお客様は別途チケットが必要だったのです。

その辺が上手く伝わっておらず、結局たくさんの方が入場できないというトラブルがあったと、あとから人伝に聞いて知りました。それでもコンサート開始後、徐々に観衆が増えてきて、最終的にはそこそこ入っていたようでした。

コンサート終了後は、ホテルへチェックインして少し休憩してから、19時からの懇親会へ参加しました。腰痛と痛風のため、飲酒は控えめにしていましたが、流れでそこそこ飲んでしまいました。さらに、2次会へなだれ込みましたが、誠に悔しいことに体調が不十分だったため、他のメンバーを残して途中でコッソリと退席せざるを得ませんでした。次回以降、もし呼んでいただけるのでしたら、今度こそ最後までお付き合いさせていただきたいと思います。

翌日は、比較的ゆっくり過ごすことができました。お昼頃から短編作品を鑑賞し、13時から中井貴惠さんの「音語り」を聞かせていただき、夕方には茅野市民館を後にしました。それから、有名な御射鹿池を観光し、諏訪南インターから中央道へ入り帰京しました。

今回も、大変に楽しく有意義な蓼科高原映画祭でした。来場して下さったお客様には心より御礼申し上げます。コンサートホールは音響設備が大変素晴らしく、環境としては申し分ありませんでした。メンバーも大いに楽しんでくれたようで、とても嬉しく感じております。ご協力いただいたスタッフ及び関係者の皆様、本当にお世話になりました。そして、一週間の長きに亘り、誠にお疲れ様でした!

今回行った「小津監督が愛したお天気のいい音楽コンサート」のセットリストを以下に記します。休憩なしでおよそ90分間、一気に突っ走りました(笑)。

小津安二郎が愛したお天気のいい音楽コンサート(作曲家 斎藤高順 回顧録)

演奏…『浮草』より主題曲~ポルカ
斎藤高順プロフィール紹介
解説…少年時代
演奏…『早春』より主題曲
解説…戦時中のこと
演奏…小津監督が愛した音楽メドレー・ヨーロッパ編
解説…終戦後のこと
演奏…『彼岸花』より主題曲
解説…作曲家デビューの頃
演奏…『秋日和』より主題曲~ポルカ
解説…斎藤ファミリーと小津監督との関係
演奏…小津監督が愛した音楽メドレー・アメリカ編
解説…小津監督との出会い
演奏…『東京物語』より主題曲
解説…『東京物語』の隠れた名曲誕生秘話
演奏…『東京物語』より夜想曲
解説…小津監督が好んだ「お天気のいい音楽」とは
演奏…『早春』『東京暮色』『彼岸花』よりサセレシア
解説…小津監督との別れ
メンバー紹介(自己紹介)
演奏…『秋刀魚の味』より主題曲~ポルカ~終曲

演奏…アンコール
「小津安二郎が愛したお天気のいい音楽」~「信濃の国」
おわり

sight-and-art.org

動画について

①ブルー・インパルス ②オーバー・ザ・ギャラクシー ③オンリー・ワン・アース ④輝く銀嶺 ⑤東京物語(吹奏楽アレンジ) ⑥彼岸花(吹奏楽アレンジ) ⑦秋刀魚の味(吹奏楽アレンジ)

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