深川が生んだ偉大な芸術「小津映画×斎藤高順メモリアルコンサート」

《目 次》


深川が生んだ偉大な芸術「小津映画×斎藤高順メモリアルコンサート」

【開催日】2023年11月12日(日)14:00 開演(13:30 開場)
【会 場】ティアラこうとう大ホール
【住 所】東京都江東区住吉2-28-36
(都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「住吉」駅4番出口徒歩4分)

【出 演】
指 揮:井田勝大
管弦楽:斎藤高順メモリアルオーケストラ
ヴァイオリン:川井郁子
マンドリン :竹内郁子
ヴォーカル :フォレスタより横山慎吾、塩入功司、吉田和夏、小笠原優子
司 会:佐竹明咲美(フリーアナウンサー)

【主 催】小津映画×斎藤高順メモリアルコンサート実行委員会
【共 催】公益財団法人江東区文化コミュニティ財団ティアラこうとう
【協 力】松竹株式会社、全国小津安二郎ネットワーク、小津安二郎学会、アイケイ・オフィス、東京マンドリン・アンサンブル、フレンド企画
【協 賛】合同通信社、ロケットミュージック、ネクサス音楽出版

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コンサートプログラムのご案内

《小津映画音楽のオーケストラ演奏》

『一人息子』より「オールド・ブラック・ジョー」
『東京物語』より「主題曲」「夜想曲」
『早春』より「主題曲」
『早春』『東京暮色』『彼岸花』より「サセレシア」
『彼岸花』より「主題曲」
『浮草』より「主題曲」「ポルカ」
『秋日和』より「主題曲」「ポルカ」
『秋刀魚の味』より「主題曲」「ポルカ」「終曲」

コンサートは、トーキー第一作目『一人息子』の主題曲、小津監督がお好きだったフォスターの名曲「オールド・ブラック・ジョー」から始まります。『東京物語』の音楽担当に起用された斎藤高順は、小津監督から絶大な信頼を得て、遺作となった『秋刀魚の味』まで7作品の小津映画音楽を手掛けました。斎藤家に保管されていた自筆譜をもとに、小津映画音楽7作品がオーケストラ演奏されるのは、もちろん世界初の試みです。

《小津が愛した世界の音楽》…オーケストラとコーラスによるメドレー

花売り娘(アメリカ)、巴里の屋根の下(フランス)、埴生の宿(イングランド)、すみれの花咲く頃(ドイツ)、主は冷たい土の中に(アメリカ)、アニー・ローリー(スコットランド)

小津監督が20代の頃に蒐集したSPレコードが鎌倉文学館に保管されており、それらを元に制作された2枚組のCDがあります。それが「小津安二郎が愛した音楽(SP音源による)」というCDで、「花売り娘」「巴里の屋根の下」「主は冷たい土の中に」はその中からの選曲です。

「埴生の宿」は『麦秋』『彼岸花』、「すみれの花咲く頃」は『お茶漬けの味』、「主は冷たい土の中に」は『東京物語』、「アニー・ローリー」は『秋刀魚の味』の劇中で使用されました。斎藤高順によると、小津監督はご自分の好きな曲を劇中で使いたがる傾向があったそうです。

また、「サセレシア」は「サ・セ・パリ」(フランス)と「ヴァレンシア」(スペイン)からヒントを得ており、『浮草』『秋日和』『秋刀魚の味』のポルカは、小津監督がお好きだった「ビア樽ポルカ」(チェコ)を参考にした曲で、いずれも小津監督に教えていただいた曲ですが、監督は世界各国の流行歌、民謡、映画音楽などをよくご存じだったとのことです。

《小津が生きた時代の昭和歌謡》…オーケストラとコーラスによるメドレー

東京ブギウギ(昭和22年)、銀座カンカン娘(昭和24年)、愛染かつら(昭和13年)、リンゴの唄(昭和21年)、青い山脈(昭和24年)、東京キッド(昭和25年)、君の名は(昭和27年)

これらは、『一人息子』(昭和11年)から『東京物語』(昭和28年)までに公開された小津映画と、ほぼ同時期(戦前から戦後まもなくまで)に公開、大ヒットした昭和歌謡(銀幕歌謡)の名曲ばかりです。

『東京ブギウギ』池部良、『銀座カンカン娘』高峰秀子、『愛染かつら』田中絹代、上原謙、『リンゴの唄』上原謙、佐野周二、斎藤達雄、『青い山脈』原節子、池部良、『君の名は』岸恵子、佐田啓二、淡島千景と、小津作品でも活躍した数々の俳優が、主演を務めた邦画の主題歌及び挿入歌です。

銀幕歌謡ブームは、小津監督が活躍した時代とほぼ被っており、監督が亡くなる頃には下火になりました。松竹銀幕歌謡は、主に万城目正が作曲を担当しましたが、一方で文芸作品の音楽は東京音楽学校(芸大)出身者を積極的に起用するようになり、斎藤高順もそのような方針のもと、松竹大船撮影所音楽部で指揮者を務めていた吉澤博から小津監督へ推薦されました。

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斎藤高順プロフィール

斎藤高順(さいとうたかのぶ)
1924(大正13)年12月8日東京深川生まれ。2004(平成16)年4月11日没(79歳)。家業は深川の花柳界で酒屋を営み、辰巳芸者が出入りする高級料亭などが得意先だった関係から、経済的に恵まれた環境で育った。兄貫一がクラシック音楽のレコード蒐集家であった影響を受け、高順もクラシック音楽に傾倒した。すでに戦争中であったにも関わらず、高価なスタインウェイのグランドピアノを購入してもらい、本格的に音楽の勉強を開始。1942(昭和17)年4月、武蔵野音楽学校予科ピアノ科へ入学するが、どうしても作曲の勉強がしたいため、翌1943(昭和18)年4月に東京音楽学校本科作曲科へ再入学。作曲を信時潔、橋本國彦、細川碧、池内友二郎、伊福部昭、指揮は金子登に師事。1944(昭和19)年10月、東京音楽学校在学のまま陸軍戸山学校へ軍楽生徒として入校、翌1945(昭和20)年8月終戦により復員、東京音楽学校へ復学。1947(昭和22)年3月東京音楽学校本科卒業、1949(昭和24)年3月東京音楽学校研究科(作曲)卒業、以後作曲活動に入る。NHKのラジオ放送、民放のラジオドラマの音楽等を手掛ける中、突然小津安二郎監督に抜擢されるという幸運に恵まれ、1953(昭和28)年の『東京物語』から、1962(昭和37)年の遺作となった『秋刀魚の味』まで7作品の小津映画音楽を担当、また同時期に日活作品の映画音楽も多数手掛けた。その後、テレビドラマの音楽や学研の教育映画の音楽を担当する中、吹奏楽作品の作曲にも取り組むようになり、「ブルー・インパルス」「オンリー・ワン・アース」や、大阪万博でも使われた「輝く前進」など、吹奏楽作品を数多く遺した。それが縁となって、1972(昭和47)年から1976(昭和51)年まで航空自衛隊航空音楽隊長(一等空佐)を務めたのち、1976(昭和51)年から1986(昭和61)年まで警視庁音楽隊長(参事警視庁総務部理事官)を歴任。以降、尚美音楽短大教授、聖徳大学講師、その他日本吹奏楽指揮者協会理事、日本国民音楽振興財団理事なども務めた。

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スペシャルゲストのご紹介

【川井郁子プロフィール】
ヴァイオリニスト、作曲家
香川県出身。東京芸術大学卒業。同大学院修了。現在大阪芸術大学教授。
ニューヨークのカーネギーホールや、パリ・オペラ座、ワシントンD.C.で全米さくら祭りへ出演するなど国内外で活躍。
作曲家としてもジャンルを超えた音楽作りに才能を発揮。TVやCM等、映像音楽の作曲も手がける。フィギュアスケートではミシェル・クワン選手、羽生結弦選手など国内外の選手にも楽曲が数多く使用されている。
第36回日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞。また、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の紀行のテーマを担当。CDデビュー20周年記念として、2022年に和洋混合オーケストラ「響」を結成し、各方面より絶賛された。
社会的活動として「川井郁子マザーハンド基金」を設立。また全日本社寺観光連盟親善大使、国連UNHCR難民サポーターを務める。
2023年3月にオーケストラ響のデビューアルバム「響」を発売。

【竹内郁子プロフィール】
《竹内郁子 マンドリン生活のあゆみ》
1945年 マンドリンを比留間絹子氏に師事
1950年 NHKオーディション合格
1971年 イタリア国際フェスティバルに招かれる
1972年 東京マンドリンアンサンブル結成
1987年 日本レコード大賞プレイヤー賞を受賞
1989年 日中交流使節団に参加
1991年 台北交響楽団に招かれる
1994年 香港オーケストラの客演
1996年 芸術劇場の牧野由多可個展に出演
1997年 NHKラジオ談話室に5日間生出演
1998年 にっぽん丸世界一周のメインステージ出演
1999年 日本マンドリン連盟より功労賞受賞
2000年 日中文化観光交流2000年記念式典にて演奏
2002年より イタリア、ドイツ、フランス、オーストリア、スイス等NHK日本文化祭に毎年参加
NHKラジオ「きらめき歌謡ライブ」レギュラー出演
現在  NHK文化センター、よみうり日本テレビ文化センター講師

【フォレスタ プロフィール】
全員が音楽大学および大学院にて研鑽を積んだ優れた音楽家たち。
フォレスタとしてテレビ・ラジオを始め、各メディアへ出演しながら、全国各地でのコンサート活動を展開。
「BS日本・こころの歌」(BS日テレ・毎週月曜日夜8時放送)に出演中。
今回は、横山慎吾、塩入功司、吉田和夏、小笠原優子の4名が出演。
「歌い継ぎ、語り継ぐ、たおやかな日本のこころ」
時代とともに生まれた名歌名曲。特に、日本の風土に育まれた美しい詩と旋律を中心に歌い継ぐことを大きなテーマとする。
歌はいつも人々の想い出に寄り添い、人生の励ましや安らぎとなる。
フォレスタは多くの名曲のジャンルを問わず、素晴らしいハーモニーを多くの心に届けようと志を持つ。
フォレスタ独自のアンサンブルで豊かな音楽世界の広がりを目指す。


《指揮:井田勝大》
鳥取県生まれ。東京学芸大学音楽科卒業、同大学院修了。
Kバレエカンパニーの多くの公演を指揮するほか、多くの国内外のバレエ公演を指揮。
2018年4月以降、NHK『バレエの饗宴』で指揮を務めている。
現在、Kバレエトウキョウ及びシアターオーケストラトウキョウ音楽監督、グランドフィルハーモニック東京首席客演指揮者。
エリザベト音楽大学講師、洗足学園音楽大学非常勤講師。

《司会:佐竹明咲美》
香川県出身。東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。2015年テレビせとうち(アナウンス室)入局。報道、スポーツ、バラエティ、選挙特番など幅広く担当。2020年フリーアナウンサーに転身。BSテレ東やtvkなどテレビ番組出演のほか、オーケストラや室内楽、子ども向け公演まで多数のコンサート司会を行う。

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斎藤高順メモリアルオーケストラのご紹介

小津映画×斎藤高順メモリアルコンサートのために特別に結成されたオーケストラ。作曲家、斎藤高順の親族から10名の演奏家が出演。ほか在京のオーケストラに所属する演奏家で編成される。以下、斎藤家のメンバー紹介。

斎藤章一/長男(チェロ)
東京藝術大学卒業、同大学院修了。1985年、小沢征爾指揮の新日本フィルハーモニーのヨーロッパツアーに参加。聖徳学園講師、北鎌倉女子学園講師を歴任。2011年3月まで東京ニューシティ管弦楽団首席チェリスト、船橋ジュニアオーケストラトレーナー。東京室内管弦楽団、横浜ノネットメンバーとして活躍。東京シティ・フィル、大阪センチュリー交響楽団、広島交響楽団、山形交響楽団等、多くのプロオーケストラで客演首席チェリストを務める。「ネスカフェ・ゴールドブレンド」のテレビコマーシャルに出演。

斎藤民夫/次男(企画・運営)
明治学院大学卒業。IT関連企業でコンピュータ系ドキュメントの制作に従事。2015年に長男、長女らとサイトウ・メモリアルアンサンブルを結成、小津映画音楽イベントを定期的に企画・開催。数年前から温めてきた小津映画音楽のオーケストラコンサートの企画を、小津安二郎生誕120年に当たる今年(2023年)具現化、小津映画×斎藤高順メモリアルコンサート実行委員会の中心メンバーとして、コンサート開催へ向けて運営面のサポートを行う。

斎藤順/三男(コントラバス)
東京藝術大学卒業。幼少の頃よりピアノやヴァイオリン、チェロを習い、15歳から江口朝彦氏にコントラバスを師事。東京藝術大学器楽科入学後、本格的にクラシック奏者を目指しルートヴィッヒ・シュトライヒャー氏にも師事。大学卒業後、ポピュラー音楽の演奏活動も開始。中西俊博、フェビアン・レザ・パネらと共に「アルゼンチン・コンチネンタルタンゴ」のCDをリリースする等、タンゴブームの火付け役となる。その一方、古澤巌、葉加瀬太郎らと伝説のジプシーバンド「ヴィンヤード・シアター」を結成しライブ活動を行う。長きにわたりスタジオミュージシャンとして著名アーティストのレコーディングやアレンジ等を行ってきたが、2008年リリースのアルバム「ブラックバス」をきっかけにソロ活動も展開。ポピュラー、ジャズ、クラシック等オールジャンルに対応できるマルチプレイヤーとして高く評価されている。

斎藤美枝/斎藤順・妻(ヴィオラ)
東京音楽大学卒業。ヴィオラを兎束俊之氏、中塚良昭氏に師事。ヴィオラ奏者として著名アーティストのコンサートサポート、レコーディング等に多数参加。また、譜面制作にも興味を持ち、ICS国際コンピュータースクールに入学。フィナーレソフトによる楽譜の浄書を学ぶ。卒業後は夫である斎藤順の譜面制作をきっかけにRMAJ・JCAA・JSPA・弁護士会・宗次郎コンサート・レコーディング等プロの演奏家用の譜面制作も行っている。スタジオミュージシャンとして活躍する傍ら、ヴァイオリン、ヴィオラ指導者として数多くの演奏家を輩出。また、はがみえ名義でCD「低音二胡のメリーゴーランド」(2022年)をリリース、二胡奏者としても活動中。

斎藤潔/四男(オーボエ)
1988年洗足学園大学卒業。12歳よりオーボエを始める。1990年宝塚ベガ音楽コンクール室内楽部門第2位。2005年よりシアターオーケストラトーキョーの首席奏者となり2020年まで務める。現在ロイヤルチェンバーオーケストラ首席奏者。オーボエを故梅原美男、故坂逸郎、山本安洋、虎谷迦悦の各氏に師事。

中村めぐみ/斎藤潔・妻(クラリネット)
東京藝術大学器楽科卒業。10歳よりクラリネットを始める。第8回ヤマハ新人演奏会、同大学同声会新人演奏会に出演。卒業と同時にシエナ・ウインド・オーケストラ入団(創立メンバー)。東京クラリネットアンサンブル、東京クラリネットフィルハーモニー、StwingsのメンバーとしてCDレコーディング、ライブに参加。他にシンフォニーオーケストラ、室内楽、ソリスト、スタジオワーク、ミュージカルオーケストラ等で活動を続ける。シエナ・ウインド・オーケストラでは多くの公演、CDセッション等でコンサートマスターを務める。クラリネットを稲垣征夫、故千葉国夫、故三島勝輔の各氏に、室内楽を山本正治氏に師事。洗足学園音楽大学、桜美林大学、尚美ミュージックカレッジ専門学校、非常勤講師。

斎藤みゆき/斎藤潔・長女(ホルン)
東京藝術大学器楽科卒業。12歳からトランペットを始め、佐藤友紀氏に師事。17歳よりホルンを始める。ホルンを日髙剛、五十畑勉、石山直城の各氏に師事。室内楽を日高剛、佐藤由起、吉井瑞穂の各氏に師事。

斎藤ちあき/斎藤潔・次女(クラリネット)
東京藝術大学音楽学部卒業。11歳よりクラリネットを始める。第40回霧島音楽祭2019に賛助出演。Michael Collins氏のマスタークラスを受講。第40回ヤマハ新人演奏会クラリネット部門に出演。調布国際音楽祭2022に参加。クラリネットを中村めぐみ、三界秀実、伊藤圭の各氏に、室内楽を日髙剛、岡本正之の各氏に師事。

内藤景子/斎藤家長女(ヴァイオリン)
東京音楽大学器楽科卒業。ヴァイオリンを故松本善三氏、安冨洋氏に師事。卒業後は、「レ・ミゼラブル」「屋根の上のヴァイオリン弾き」他、ミュージカルオーケストラ等に参加。現在は演奏活動の他、ヴァイオリン・ピアノ教室運営や山野楽器音楽教室等で後進の指導・育成を行っている。

内藤貴司/内藤景子・夫(ホルン)
国立音楽大学卒業後、主にミュージカルを中心に活動。ホルンを松崎裕、千葉馨、大阪泰久各氏に師事。26歳から5年間東宝オーケストラに在席。その後多くのミュージカルや宝塚歌劇団等で演奏。現在もスタジオ録音や、K1ウインドオーケストラ、数々のミュージカル公演等で演奏活動を行っている。

斎藤葉/姪(ハープ)
ハーピスト・作曲家。斎藤高順の弟でチェリスト斎藤鶴吉の長女で横浜生まれ、姪。“温故斬新”がモットー、オープンマインドの精神でハープ音楽を拓く。東京藝術大学、同大学院、ローザンヌ音楽院卒。第3回日本ハープコンクール第2位。正統的クラシック活動の一方、あらゆるジャンルの音楽現場で従兄弟の斎藤順と共に活躍。1997年スタジオ録音の現場でハープを弾いていた時、作曲家としてスカウトされ、以後我流の作曲作品を発表、JASRAC準会員。伯父の作風の影響を受けたと自負する「小さな星の歌」が2021年ロケットミュージック社より楽譜出版された。日本ハープ協会理事。

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小津安二郎監督と斎藤家の関係について

「家族を描き続けた小津映画を家族が奏でる、日本中の家族に捧げる心温まるコンサート」

家族を通して人生を見つめ、人間を描き続けることが小津作品の普遍的なテーマでした。小津安二郎は5人兄妹でしたが、小津監督を心から敬愛する作曲家・斎藤高順も、5人の子宝に恵まれました。

長男章一の名付け親は、小津監督でした。長男は『早春』、次男は『彼岸花』、三男は『秋日和』が公開された年に誕生し、1963年4月には両親とともに小津監督が入院されていた築地の国立がんセンターを訪ね、直接お目にかかっています。

また、小津監督に斎藤高順を推薦した松竹大船撮影所音楽部の音楽監督兼指揮者だった吉澤博は、高順の妻園子の叔父にあたります。吉澤の紹介で高順と園子は夫婦となり、結婚式には小津監督もご参列くださいました。

小津映画音楽とともに誕生し、家族となった斎藤高順の子供たち全員が一堂に会して、小津安二郎生誕120周年を記念する小津映画音楽のコンサートを、小津監督と斎藤高順にとって所縁の地である深川「ティアラこうとう」で開催します。

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プロモーション映像①「小津さんの思い出」

2月に開催した「小津安二郎トリビュートコンサート・イン・浅草」のために制作した動画「小津さんの思い出」(斎藤高順回顧録)の一部を近日中に公開します。全編は、10月に開催する「茅ヶ崎映画祭」の中でご覧いただけますので、是非ご期待ください。作品は、以下の6パートから構成されます。

小津さんの思い出「斎藤高順回顧録①」【小津監督との出会い】
小津さんの思い出「斎藤高順回顧録②」【御前演奏会とは】
小津さんの思い出「斎藤高順回顧録③」【夜想曲がほとんど聴こえない理由】
小津さんの思い出「斎藤高順回顧録④」【お天気のいい音楽とは】
小津さんの思い出「斎藤高順回顧録⑤」【小津調ポルカの誕生】
小津さんの思い出「斎藤高順回顧録⑥」【小津監督との別れ】

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プロモーション映像②「小津調アニメーション」

小津調アニメーション三部作「酒の味」「福神漬の味」「深川日和」を近日中に公開します。漫画家(似顔絵コント師)バトルロイヤル風間による渾身の力作です。ご期待ください!

小津調アニメーション①【酒の味】
小津調アニメーション②【福神漬の味】
小津調アニメーション③【深川日和】

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プロモーション映像③「小津調イラストレーションドラマ」

「小津映画×斎藤高順メモリアルコンサート」のために制作したイラストレーションドラマです。「東京物語」「早春」「東京暮色」「彼岸花」「秋日和」「秋刀魚の味」の6作品を題材にしたパロディ作品となっており、こちらも近日公開を予定していますので、ご期待ください!

小津映画×斎藤高順メモリアルコンサート開催記念動画
イラストレーションドラマ①【東京物語篇】
イラストレーションドラマ②【早春篇】
イラストレーションドラマ③【東京暮色篇】
イラストレーションドラマ④【彼岸花篇】
イラストレーションドラマ⑤【秋日和篇】
イラストレーションドラマ⑥【秋刀魚の味篇】
イラストレーションドラマ総集編

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小津調イラストレーションライブラリー

イラストレーター山本敦司が、小津映画をリアルなタッチで再現しました。精緻に描写された登場人物や背景は、まるで小津映画そのもののような臨場感があります。

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チケットのご案内

【チケット料金】
一 般:           S席 5,000円 A席 4,000円
ティアラ友の会・江東区民:  S席 4,500円 A席 3,600円
講座受講生・江東シネマ倶楽部:S席 4,800円 A席 3,800円
(全席指定・各席税込)
※未就学児入場不可

【チケット発売日】
《ティアラ友の会先行受付》
8月9日(水)10:00~(電話受付開始)

《一般チケット発売日》
8月10日(木)10:00~(電話受付開始)
(ティアラこうとうのインターネット予約は8月11日(金)0:00~)
(チケットぴあの予約受付は8月10日(木)10:00~)
※ティアラ友の会、受講生、江東区民席はティアラこうとうでのお取り扱い

【プレイガイド】
《ティアラこうとうチケットサービス》
03-5624-3333(9:00~21:00)第1・3月曜休館
チケット予約

《チケットぴあ》
https://t.pia.jp/ Pコード:245492

【お問い合わせ】
小津映画×斎藤高順メモリアルコンサート実行委員会
047-727-6570(10:00~18:00)
お問い合わせ

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「小津映画×斎藤高順メモリアルコンサート」フライヤー



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動画について

①ブルー・インパルス ②オーバー・ザ・ギャラクシー ③オンリー・ワン・アース ④輝く銀嶺 ⑤東京物語(吹奏楽アレンジ) ⑥彼岸花(吹奏楽アレンジ) ⑦秋刀魚の味(吹奏楽アレンジ)

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