過去の記事一覧

  • 「サセレシア」はシャンソンだった?

    「サセレシア」は、小津監督にとって特にお気に入りの楽曲でした。最初に使われたのは、『早春』で池部良が病気の同僚増田順司を見舞うシーンに用いられ、続けて増田の葬式のシーンでは小さく流れました。 次作『東京暮色』では、…
  • 東京物語・彼岸花・お早よう・秋日和・秋刀魚の味 オリジナル・サウンドトラック

    東京物語・彼岸花・お早よう・秋日和・秋刀魚の味 オリジナル・サウンドトラックは、小津監督の生誕110年を記念して、映像のニューデジタルリマスター版として順次発売される「東京物語」「彼岸花」「お早よう」「秋日和」「秋刀魚の…
  • 小津映画の音に於ける影の功労者

    ようやく、BFI(英国映画協会)が運営するWebサイトの『Tokyo Monogatari』に関する記載ミスが訂正された。新たに『Takanobu Saito Filmography』のページが追加され、やっと父の仕事が…
  • 『サイト・アンド・サウンド』の重大なミステイク

    英国映画協会(BFI)が発行している『サイト・アンド・サウンド』(Sight & Sound)という映画専門誌があります。『サイト・アンド・サウンド』誌は、1952年より10年に一度、過去に公開された全映画作品のランキン…
  • 小津安二郎 幻の遺作その1 『青春放課後』

    『青春放課後』は、1963年(昭和38年)3月21日の放送記念日特集として、NHK総合テレビで午後8時から9時30分までの90分枠で放映されたテレビドラマである。 当時は録画技術が発達していなかったため残存していないと…
  • 小津安二郎 幻の遺作その2 『大根と人参』

    小津は『秋刀魚の味』のあと、次回作として『大根と人参』を予定していた。 小津と野田の構想の中では、すでに主な配役が決まっていた。 初老の会社員役に笠智衆、細君は三宅邦子、息子が吉田輝雄。 笠の旧制高校以来の友人役に…
  • 山田洋次監督 小津安二郎監督を語る (2002年1月15日)

    小津作品と寅さんシリーズは、松竹にとって最も尊重すべき作品であり、これからも繰り返し上映し続け、未来に継承すべき貴重な財産である、というような話を松竹関係者からお聞きしたように記憶しています。今や小津安二郎監督と共に、松…
  • 小津安二郎のスケッチブック

    探しものがやっと見つかりました。いつ頃だったか、ずいぶん以前に見たはずなんですが、一体どこへ仕舞い込んでしまったのか・・・。それは、小津監督がスケッチブックや葉書、色紙などに描いた絵と文字を集めたものでした。 残念…
  • 「天気のいい音楽」と「空気のような音楽」

    山田洋次監督は、敬愛する小津安二郎監督の名作「東京物語」へのオマージュを込めて「東京家族」を製作しました。 「東京家族」は2013年1月に公開されましたが、2013年という年は山田監督自身の監督生活50周年目であり、小…
  • 「日本の作曲家と吹奏楽の世界」より

    著者の福田滋氏は、陸上自衛隊中央音楽隊でユーフォニアム奏者兼チーフ・ライブラリアンを務める自衛官でした。その一方、地元埼玉で幅広い音楽活動を展開する傍ら、月刊誌「バンドジャーナル」の連載を受け持ち、作曲家や遺族への丹念な…
  • 「月刊ぺんだこ 1985年2月号」より

    落合武司氏は、往年のスマッシュヒットナンバー「恋人もいないのに」シモンズの作詞をはじめ、西城秀樹、杉田二郎、浅野ゆう子、大月みやこ、春日八郎等々…フォーク、ポップスから演歌まで幅広いジャンルの作詞を担当しました。作詞以外…
  • 「バンドジャーナル 2004年7月号」より

    福田滋氏には何度かお会いする機会がありましたが、いつもその博学ぶり、旺盛な好奇心と圧倒的な行動力には驚かされます。中でも、加山雄三宅へ突撃取材を敢行した逸話には本当に感服させられました。 一見、音楽家というよりもジ…
  • 「レコード芸術 2007年2月号」の記事より

    片山杜秀氏は、政治思想史が専門の政治学者であり、慶應義塾大学法学部教授を務める傍ら、音楽評論家としても超一流の才人です。クラシック全般から映画音楽に至る幅広い見識の持ち主であり、気鋭の論客としてその才能を遺憾なく発揮され…
  • 小津安二郎イベント関連資料

    過去に全国各地で催された、小津安二郎のイベント関連資料が出てきました。主に小津生誕90周年、100周年の記念イベント関連のものが多いようです。 生前、父が主催者からの招待に応じて、実際に現地を訪れた時に持ち帰った資…
  • 小津安二郎新聞記事

    部屋の整理をしていたら、古い資料の中から小津安二郎に関する新聞記事の束が出てきました。父が生前、小津監督に関する記事が掲載された新聞を収集したもののようです。かなり劣化しており、保存状態が良くないものもありましたが、スキ…
  • 看護日誌 ―おやじ小津安二郎はもういない―

    小津安二郎の最期を看取ったのは、俳優佐田啓二でした。小津監督と佐田啓二は、実の親子のように親密な間柄だったのです。佐田夫人の益子さんは、松竹大船撮影所近くにあった月ヶ瀬食堂の看板娘で、小津監督は益子さんが大のお気に入りで…
  • 小津映画の音楽 斎藤高順

    私が初めて小津作品の音楽を担当したのが「東京物語」で、しかもこれが初めての映画の仕事でした。私にとっては全く幸運としか言い様がなく、逆に、小津監督としては何と大変な冒険をしたものかと今更ながら驚いています。 当時、…
  • 小津安二郎と信時潔の接点 その2

    1955年(昭和30年)の春、斎藤高順は赤坂の霊南坂教会にて結婚式を挙げました。信時潔と小津安二郎は、斎藤を介し媒酌人と主賓として初対面を果たしました。 小津は、昭和17年に「父ありき」という名作を公開しました。ア…
  • 小津安二郎と信時潔の接点 その1

    信時潔(1887年-1965年)は、同世代の山田耕筰と共に、20世紀の日本音楽界を代表する偉大な作曲家でした。戦時中、準国歌と言われた軍歌「海行かば」の作曲者としても有名な人物です。 ※信時潔の功績については、信時裕子…
  • 彼岸花写真館

    珍しいものが出てきました。一見、出演者のスナップ写真かな?と思い期待しましたが、よく見ると松竹のロゴマークが入っています。映画館で販売されていたものなのでしょうか?よく分かりません。恐らく広告用、宣材用の写真なんだと思い…

動画について

①「東京物語」より主題曲~夜想曲 ②「早春」より主題曲 ③「東京暮色」よりサセレシア ④「彼岸花」より主題曲 ⑤「浮草」より主題曲~ポルカ ⑥「秋日和」より主題曲~ポルカ ⑦「秋刀魚の味」より主題曲~ポルカ~終曲

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